頭で知っていること、その感覚を持っていることは同じじゃない

頭で知識として知っていることは、もうすでに自分のものだと思いがちです。

私は自分が指導者の頃、「分かっててもやらないのは、それを知らないことと一緒!」

と良く子どもたちに言っていました。

それは、その頃の私は、「やらないのは気持ちの問題だ」と捉えていたからです。『気持ちの問題』とは、失敗をすることを恐れてやりたくないのだとか、面倒くさがっているのだとか、しんどいことから逃げているのだとか、言い換えれば、本人の努力次第で行動に移すことはできるだろうと考えていたのです。

そして、その努力を怠っているのだと、考えていました。

しかし、努力を怠っているということではない場合があるのでは・・・と今はそんな風に考え直しています。

頭で知っていることでも、感覚がそうでないことはできないのです。

例えば、どれだけ他者に

「あなたには才能があるんだから、もっと自信を持ってやったらいい」

「恐がってはダメ」

「〇〇になったつもりで」

「△△が実現したと思って」

と言われても、本人がそういう感覚を持ち合わせていない場合、そうは思えないのです。思えないのにやるということは、本音と行動が一致していないので、思ったような結果を生まなかったり、何か違和感を持ちながらやることになります。それでは、知っているけど、自分のものではないのです。

それを自分のものにするためには、感覚をそのように変化すること必要なのです。しかし、その感覚を手に入れる方法が分かりません。分からないから、できない。

私の感覚では、『なかった感覚を手に入れる』というより、『本当は持っているのに、奥深くにしまいこんでいたその感覚を呼び覚ます』という感じです。それまで生きてきた中で、何らかの理由で、それを奥深くにしまいこむ必要があったのですね。

頭で知っていることを増やすだけでなく、自分に必要な感覚を呼び覚ます体験をぜひ味わってみて下さい。

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