コーチと自分の意見が違った時、あなたはコーチのアドバイスに従いますか?
それとも自分の直感に従いますか?
今日はある選手のトレーニングからご自身の力を発揮するためのヒントをお伝えします!
この選手の元々のトレーニングテーマは「試合で自信を持てない、不安だ」という課題を解決することでした。
その本当の原因を探っていくと見つかったのが「自分はダメって言ってくれる人がいないとちゃんと判断できない悲しい人だ」という思い(セルフイメージ)でした。
そんな自分のことを嫌いだと思っています。
試合で結果を出さないとそんな嫌いな自分が出てきてバレてしまう!といった恐れが本番での不安や自信のなさにつながっていたのです。
大抵このように、試合でのプレッシャーは認めることができない自分の要素が顕わになることを恐れていることによって
生まれているのです。
そして、その思いをトレーニングで解決した後に、そのイメージがまさに現状で起こっている他の問題にも関わっていることが分かりました。
聞くと、この選手は本来なら全国でも活躍できる力を持っていながらも調子を崩しスランプに陥っているということでした。
思い当たる原因を聞いてみると、コーチが頻繁に変わる環境で新たなコーチからフォームを変えるよう指導をされたことをきっかけに調子を崩し始めたと思う…。
フォームの修正
さて、このような指導の場面は現場ではよくあることです。
フォームの修正をきっかけにさらにレベルアップできたということもあるし、しなかった方が良かったというケースも起こり得るのです。
では、今回のケースの場合どこの何が「力を発揮できない」につながっていたのか。
それがまさにトレーニングで明らかになったセルフイメージ「自分はダメって言ってくれる人がいないとちゃんと判断できない悲しい人だ」だったのです。
実はコーチからフォームの修正をするように指導された時に、自分では「ダメな気がする」と直感的に分かっていたのです。
でもその直感に従えなかった原因は「自分では正しい判断ができない」かもしれないという不安があったからです。
人は上手くいかなかった時に自分で責任を負うよりも誰かのせいにしたいと思う自己防衛本能が働くことがあります。
(この選手がそうだということではありません)
上手くいかなかった時にコーチのせいにしたら気持ちは楽です。
ですが、自分がレベルアップすればするほどいろんなコーチと関わっていく必要が出てきます。
そうするともちろん指導の仕方も変わります。
その度に悪影響を受けていてはベストのパフォーマンスを発揮できません。
だから、どのコーチと関わることになっても自分の本来の力を発揮できる自分になる方が断然得策です。
この選手はそれにも自身で気づいていました。
ただ、その方法が分からなかっただけなのです。
今回一つ問題をクリアできたことによって本来の自分自身を取り戻しつつあるとご報告をいただきました。
コーチと自分の意見が違った時コーチに従ってもいいし、自分の直感に従ってもいいのです。
その自分の判断を自信を持って信頼できるかどうかということが大事なのです。
自分の下した判断に自信が持てないというようであればトレーニングによってその原因を解決すればいいのです。
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