払い腰を得意技とするこの柔道選手は、得意技を決め技とするためにその手前の崩し技として後ろに倒す技をこれまでは使っていました。
それを決め技としても使えるようになりたいと練習で技を出すけども上手くいかない…。
だからそれが決め技として上手くいくイメージを持てるようになりたいというのが今回のトレーニングテーマでした。
さて、何が「上手くいくイメージを持てない」原因だったか想像つくでしょうか?
頭では得意技と同じくらい後ろに倒す技がレベルアップすれば勝ちにつながると思っています。
問題は、実はそこからのイメージ連鎖でした。
今以上に勝ち上がっていくようになると、いずれ全国でも名の知れ渡った注目選手になる。
そこまではまだ良いイメージです。
注目選手になってしまうと???
周りに期待されてプレッシャーを感じながら毎回の大会に臨まなければいけない。
そうなったら柔道が嫌いになってしまう!!
という風につながっていたのです。
そして、そのプレッシャーの中身はというと
もし期待に応えられなかったら「しっかりとした実力を持ってない人だ」ということがバレてしまう!!
ということだったのです。
つまり、後ろに倒す技が上手くいくイメージを持てないでいることによって「実力がない自分」の姿をバレないように守っていたのですね。
これは本人は無意識下でやっていることです。
なので、上手くいくイメージを持とうとしてもそれを潜在意識で阻止していたのです。
「自分はしっかりとした実力を持っていない人」
これは自分に対して抱いているセルフイメージです。
現実は決して実力がないわけではありません。
今の現実にそぐわないセルフイメージは、自分が選択すれば手放すことができます。
自分のイメージの中だけで起こっていることなので、これをイメージの中で解決して手放していけばいいのです。
実はこの回のトレーニングで手放すことができたのは半分くらいまででした。
なぜなら、「実力を持ってしまったら怠けてしまって人生が面白くなくなる」という「実力を持っている人」になることへの抵抗感があってそれ以外にも複雑な要素が絡み合っていたからです。
このように、力を発揮できない原因は複雑に絡み合っている場合の方が多いのです。
それらを一つ一つほどいて手放していくことで自分らしいパフォーマンスの発揮につながるのですね。
この方はトレーニングを受けられて4回目。
それまでにいくつもの力の発揮を妨げている要素を手放してきていてどんどん意識の変化をされ
目標だった大会への出場も果たされました!
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