スポーツにおいて、この『直感』の重要性を感じている人は多いのではないでしょうか。
理屈では説明がつかないけれど、「なんとなくこうした方が良い感じがする」とか「今がタイミングだ」とか「それではダメな気がする」などという直感的な判断が功を奏することがあります。プレイ中においては、どんなプレイを選択するのか、何を優先するのか、状況判断など、瞬間的に判断することを強いられます。これは熟慮して判断を下しているというケースよりも、直感的に判断または反応していることの方が圧倒的に多いはずです。
では、この直感力はどのようにして身につけているのでしょうか。
もちろん、日々の練習やトレーニングによって最適な反応を反復して体に覚えさせていく、ということが毎日の練習の意義でしょう。しかし、それはゲーム中の場面のほんの一部に過ぎません。
ゲーム中には想定外のことが起こり得ます。その場面では、個の判断が欠かせません。その時にこそ、『直感力』がものを言うのです。
さて、ではこの直感力ですが、あるものによって狭められてしまうことがあります。そのあるものの正体が「固定観念」です。
この固定観念とは、〇〇でなければならない・✖✖をしてはいけない、といったものてす。これらの種類は、人によって違っています。そして、これらはこれまでの経験に基づいてその人自身が作り上げたものです。
この固定観念が、どのように直感力に作用するかということですが、「〇〇でなければならない・✖✖をしてはいけない」の、〇〇や✖✖が自分の下す判断基準に制限をかけてしまいます。つまり、瞬間的に〇〇でないものを排除し、✖✖を排除した範囲の中で選択をしているということです。この〇〇や✖✖が多いほど選択肢は少なくなるということです。
逆に、この〇〇や✖✖が少ないほど、選択肢は増えるとともに思い浮かんだ直感に自分の感覚がOKを出して受け入れてくれます。(自分の感覚がNOと言っているものは湧いてきた瞬間になかったものとして選択肢からはずされてしまいます。)それが『直感』が湧くことができる環境を整えることになります。
直感力を高めるためには、まず、その環境作りが必要です。つまり、自分を制限してしまっているそれぞれの固定観念を、持ち続けなくても大丈夫なようにしていくことで、湧いてきた直感を素直に受け入れられる状態にすることができます。
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