ゲームコントロール力につなげるクラブノートの活用のしかたとは?

みなさんのチームでは

「クラブノート」

って選手の方々につけさせていますか?

呼び方は様々でしょうが、その日の練習の反省をノートに書いて次の日の練習に生かすということですよね。

私自身も中学の部活で、クラブノートを書いて先生に提出するという習慣を持っていましたし、自分が教師になってからも顧問をしている部活の生徒たちにも書いて提出するということをさせていました。

だけど、そのクラブノートを書くという習慣を上手く活用できる選手とそうでない選手がいませんか?

クラブノートを書く時の思考の使い方を有効に活用できれば、ゲームコントロール力は磨かれますしそれはやがて
人生をコントロールすることにもつながります。

そのあたりのことが分かっていない選手にとっては、ここを理解させてあげることでパフォーマンスが格段にレベルアップする可能性があります。

まず、「意図する」とは具体的にどうすることかがよく分からない選手もいるかと思います。

「意図する」=「決める」です。

まず、今日の練習がどうだったかの振り返りが浅い選手は今日の練習を意図なく取り組んでいる可能性が高いです。

何が良かったのか

何が上手くいかなかったのかを

判断する基準を持っていません。

それは、今日の練習時間を「どのような時間にすると決めているか」が判断の基準となるからです。

頭の中で「決めたこと」に対して、実際のリアルな体験がどうであったかが振り返りです。

そして、頭の中では上手くいっていたのにリアルな体験ではイメージ通りに上手くいかなかった、そのことに対しての改善策を

「考えて」

「決める」

ことがクラブノートを書く時間の最も大切な作業です。

「明日はこうだったらいいな~」という漠然とした目標を立てる選手がいます。

これはリアルの体験では上手くいきません。

漠然とした目標ではなく「明日はこうする」という具体的な行動を決めるのです。

すると、「でも、そうしたいけど無理っぽい、上手くいかなさそう」という思考が出てきます。

その思考に対して「どうしたいかを考える」のが重要なポイントで最も楽しい時間です。

こうでもない、ああでもないと試行錯誤する時間はクリエイティブな時間です。

この時間はすなわち、自分の明日の持ち時間を「好み通りにプロデュースする」という作業です。

クラブノートを書く時間が退屈な作業としか感じられていない選手は、おそらくこの楽しさを味わっていないからです。

初日でない限り、誰もが明日の練習のだいたいの流れはイメージできるはずです。

その練習メニューごとに

「このメニューの時には

・これを実際にやる
・これをできるようになることを目的とする
・こんな時間にする
・このことを持ち帰る
・これを試してみる
                      ・・・」

といったように時間をパーツに区切ってその時間の意図を明確にします。

それができるようになると、次は練習の最初から最後までの流れの意図を明確にします。

それができる選手は、やがてゲームに対しても意図を明確にできるようになります。

意図を明確にできるようになると、しだいに意図した通りの体験ができるようになります。

つまり、ゲームも自分の意図した通りの流れを自分で作り出すことができるようになるということです。

これは、ベンチから采配をするコーチにも同じことが言えますよね。

自分の時間を意図することができるようになれば、自分のイメージした通りのゲーム運びを実際に生み出すことが可能です。

私が教師時代に体験した例を上げると、リーグ戦では結構な点差で負けていたチームと決勝戦で再び戦うことになりましたが、ゲームの展開に対しての意図を明確にしたことによって優勝することができたという経験があります。

明確な意図 > 実力差

は実際に起こり得ます。

このことからは逆のことも見えてきます。

明確な意図を持っていない選手は、周りの選手の意図に影響を受けてしまうということです。

そして、意図を明確にする時にズレてはいけないのが他人をコントロールしようとするのではなく、自分の考えることや行動を事前に決めるのだということです。

思い当たる選手がいる!という場合はぜひアドバイスしてあげてみてくださいね。

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