高校から大学に入った時の挫折感をどう乗り越えるか

「能力だけで進める段階には限界がある。」

そのことは分かっているけど、では、その先に進むためには何が必要なのか。

それが何なのか分からないから「自分の能力ではこんなものだ、自分にはそれだけの能力しかなかったのだ」という認識に至って、そこであきらめる。

こんな風に自分の能力が低いことができない理由だという勘違いをしてしまっている人がたくさんいる、と感じる。

私がなぜ、そういう視点に立っているのかというと、私はスポーツを始めた小学生の頃から「自分は身体能力は高い方じゃないな」という現実を受け止めていたから。

身体能力が元々高い人は、人より足が速かったり、人より上手かったりして、能力の高さで勝負できたはず。

だからこそ、高校から大学に上がったりして自分よりも断然能力が高いメンバーがいたりすると、どう闘って良いかが分からず、さっきのように「自分の能力はこんなもんだ。自分にはそれだけの能力しかなかったのだ。」という境地に至ってその先に描いていたステージに進むことをあきらめることになる。

それと違って、はなから能力が高くはないなと自覚している私は、当然他の方法を見出すしかない。

「身体能力が高くないとやりたいことができない」というルールに自分を縛り付けているとしたら、私はやりたいことは何もできなくなってしまう。

だから、私の発想にはその固定観念がない(正確にはあんまりない)。

なので、私よりもどう見たって身体能力が高い選手や私と同じくらいかなと思う人が、「できない」と思っていることが、私からしたら「?なんで?」という風になる。

おそらく、能力でやれていた人ほど、そうじゃない進み方って何?ってなると思う。

自分の能力に限界を感じる瞬間は誰しもに訪れると思う。

じゃあ、その時に何が必要なのか。

それが、「発想の転換」だ。つまりブレークスルーを意図的に起こすこと。

つまり、自分の中の「〇〇だからできない」を壊していくこと。

能力に限界を感じる時って、今までのやり方が通用しなくなった時ということ。

ということは、今までのやり方、当たり前を変えれば、自分はさらにステージアップができるということ。

その視点に立れば、高校から大学に上がって自分よりも能力の高いメンバーの中に放り込まれたとしたら、「めちゃくちゃラッキー!」と思えるはず。

だって、これまでの自分が当たり前が通用する世界に留まっていたら、その世界では失敗しないかもしれないけど、それはその世界でしか通用しない当たり前。

別の当たり前の世界で生きてるメンバーの当たり前に隣で触れることができる近さにいる今なら、その感覚に自分をシフトさせることのできるまたとないチャンス。

私なら、超ラッキー!と思う。

でも、ここで心が折れて挫折感を感じる人はきっと多い。それは、私が心が強くて挫折感を感じる人が心が弱いからじゃない。それはきっと、私と違って身体能力の高さでこれまでやれてきた人は「人より能力が高い自分は優れている」という観念を大事に持ち続けているから。

この観念って、一見すると自信につながる良い観念に見える。

だけど、よくよくその自信を掘り下げてみると、「人より能力が高い自分は優れているけど、そうじゃない自分は優れてない。優れてない自分はダメな自分だ。ダメな自分にならないようにしなければ自分の存在価値がなくなってしまう。だから、そうならないために人より能力が高い自分でいなければならない。」というようなことに行き着いているとしたら、それは、条件つきのぐらぐら揺らぎやすい不安定な自信を土台にして今までやってきたということ。

だから、自分が失敗しないこれまでのステージでは上手くやれていたとしても、上手くいかないことがたくさん増えてきた今のステージでは、その自信はぐらつき始め、ガタガタと崩れてしまう。

こうなったら、実はチャンスなんだ。

不安定でぐらつきやすい条件付きの自信をこれまで自分は土台にしてきてたんだと気づけた。気づけたら、そこから、何があっても揺らがない無条件の自信を土台に変えるチャンスの時。

人より能力が高くても低くても安心できる、

上手くいってもいかなくっても大丈夫、

世間がなんと言おうがやりたいことをやらせてあげる、

絶対的な自分への信頼感。

この無条件の自分への信頼を土台にできれば、壁すら自分の味方につけられる。

まずは、気づけた自分を褒めてあげてほしい。

そして、そんな自分でも、やりたいことをやっていいんだよと許可してあげてほしい。

それが上手くいってもいかなくても、誰かに何かを言われようとも、自分が自分の1番の味方でいてあげてほしい。

そんな人が自分の一番近くにいつもいてくれているとしたら、自然と力が湧いてきませんか?

それこそが、揺るがない自分への信頼、真の自信を土台にしている感覚。

いつでも、いつからでも、自分はまたスタートできる。

 

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