今一度、私たちが指導の現場で見直す必要があること

池江選手の白血病の告白については、衝撃的なニュースでした。

池江選手は、医師から白血病の診断を告白されてから1時間ほどで前に向いて進むことに意識を向けていたという話からも、池江選手の強さが伺い知ることができます。

ですが、今回blogの記事を書こうと思った理由は、そのような池江選手の強さを見習いましょうという話をお伝えしたかったからではありません。

 

このニュースを見て、私がメルマガでお伝えしている内容とリンクしました。

 

選手のパフォーマンスの低下は、精神的な要因なのか身体的な要因なのかを正確に見極めなければならないということです。

 

根性論を重んじている指導者や、ケガや病気などの身体的な故障を経験したことのない指導者は、気を付けなければなりません。

 

今回の池江選手の場合、普段では見られない呼吸の仕方、肩で呼吸をしている池江選手の様子を見て、コーチ陣の方々がきちんと「何かおかしい」とキャッチすることができたから早期発見へとつながりました。

 

ここを見誤ってしまっていたとしたら、もっと最悪の事態につながるこも考えられます。

 

白血病の初期症状としての1つに貧血があります。その貧血の状態になると肩で呼吸するというような状態になるのですが、この「貧血」という病気は軽く捉えていてはその奥に潜んでいるもっと深刻な症状を見逃してしまうことになりますし、貧血という症状自体がパフォーマンスを著しく低下させるほどの身体的影響がとても大きい症状です。

 

 

ですが、現状の指導の現場では見過ごされることが少なくありません。

 

この件について、メルマガ内でお伝えしている内容をブログの方でもシェアしたいと思います。
ぜひ、ご自身の指導現場でも一度見直してみていただく機会にしていただければと思います。

 

 

~以下メルマガ記事より~

タイトル:「選手のパフォーマンスの低下の原因は〇〇かもしれません!」

 

あなたの指導するチームの中に

すぐしんどそうにする、、、
体力が続かない、、、

という選手はいませんか?

そんな選手のことを
指導者のあなたはどんな風な選手だと捉えていますか?

かつて
マンツーマンでメンタルトレーニングを行った後に
雑談をしている中で

「それって、もしかして貧血じゃないの?」

という選手がいました。

そもそも腰を痛めているとのことで
病院には通っているとのことでしたが

体力的にも結構きつくて
中学の時にはできていたことが
高校に入ってから思うようにできなくなった

という話でした。

「スポーツ貧血」
というのがあるのはご存知でしょうか?

今の時代は
スポーツ選手に対して貧血予防をすることは
当たり前になりつつあるかと思いますが、

学校現場レベルでいうと
貧血予防をしているチームは
まだまだ少数派だと言えると思います。

貧血というのはいくつか種類があるのですが
主には

「鉄欠乏性貧血」

「溶血性貧血」

というのがあります。

鉄欠乏性の方は、

発育期には、身体の成長のために鉄の必要量が多くなります。
その上、筋肉増量による鉄需要は重要になります。

成長期のスポーツ選手は
ただでさえ成長する上に、

スポーツでの活動量が増え、
発汗も増える(発汗によっても鉄を消費する)ので
さらに貧血になりやすいということです。

女子は月経があるので
なおさらなりやすいです。

そして
溶血性の方ですが、

陸上やサッカー、バレーボール、バスケットボール、剣道などのように

足の裏に何度も繰り返し衝撃が加わる競技は
そのことが原因で赤血球が破壊される
ということが分かっています。

それだけでなく、
貧血になっているのは
内臓のどこかから継続的に出血しているような
大きな病気が陰に潜んでいる場合もあります。

「貧血」を正しく認識していない方は
朝礼で立っているとフラッとめまいがして
倒れる・・・

ちょっと横になればすぐ回復する
  『軽い症状』

というようなイメージがあるかもしれませんが

貧血とは
酸素や栄養素を運ぶ役割の
赤血球の中にあるヘモグロビン(鉄分)
が減っている状態なので

『ずっと酸欠状態』
で競技をしているということなのです。

これは体力的にかなりキツイ状態です。

パフォーマンスが低下するのは明らかですよね!?

ですが、
貧血の厄介なところが

「ジワジワくる」

ということなのです。

ケガのような場合だと本人も周りの人間も
「今は通常のパフォーマンスを発揮できない」
ということが分かりやすいですが、

この貧血というのは
「だんだん」と
「どんどん」と
進行してていくので

本人も周りも気づきにくい所に厄介さがあります。

本人は
「なんか身体がおかしいけどなんでか分からない」
「トレーニング不足かな」
「努力不足かな」
「なんだかやればやるほどから回っていく・・・」

という状態に陥りやすいです。

適切な処置をしないままの場合、
やればやるほど
身体が壊れていくのが貧血ですから・・・。

そして、
周りの指導者やチームメイトも
貧血についての正しい知識がなければ

アイツはこんなことでへこたれるなんて
気持ちが弱いな・・・
踏ん張れないな・・・
努力が足りないな・・・

というようにメンタルの問題だという
捉え方をしてしまいがちです。

そのような間違った捉え方だと
間違ったアプローチをしてしまって

その選手本人は、
どんどん身体が壊れていき
どんなに気持ちが強い選手でも
次第に気持ちも壊れていく・・・

というような悪循環に
陥ってしまう場合があるのです。

ですから
「選手のパフォーマンスが低下している」という時

身体的なことが原因なのか
精神的なことが原因なのか

正しく見極めなければなりません。

身体的な理由でパフォーマンスが低下している場合、
当たり前ですが

いくらメンタルを鍛えようが
身体のケアをしない限り
パフォーマンスは上がりません。

実は、
私自身がそうでした。

私は
そんなに身体能力が高い方ではないですが

中学1年の時から
ほぼフルで試合に出場していたので

「試合をフルで戦う体力」は
少なくともあったわけです。

ですが、
高校で部活をするようになってからは

ジョグを1本しただけなのに
200m走を30本くらい走った後のような
全身が筋肉痛になるような状態になりました。

常に、
金属の重りを身体中にぶらさげているような
身体の重たさがありました。

そんな状態なので
もちろん、

長距離走をすればダントツでビリでしたし、
試合なんて3分と持ちませんでした。

練習中も、
踏ん張りがきかないので
今まではできていたようなステップも
これまでのようには踏めないし、

ディフェンスをしたらオフェンスは体力がもたないし
オフェンスで本気を出したらディフェンスでは体力がもたない

というような状況でした。

明らかに身体がおかしいのだけども
自分に何が起こっているのかが分からないので

そのまま放ったらかして1年ほど練習をし続けていました。

たまたま風邪をひいて病院に行った時に
診ていただいたその先生が気づいてくださって
血液検査をしようと言われ

「あなた貧血ですよ!!」

と診断していただいたことで
やっとその原因が発覚したのです。

「部活やめさせてもらえないようならドクターストップかけようか?」
とも言われました。
結構ひどい貧血だったようです。

そこで
「スポーツ貧血ってのがあるんだよ」
ということも教わりました。

少し救われた気がしました。

なぜなら、ずっと
「私の努力が足りないから身体が思うように動かないんだ」
と自分を責めていたからです。

そして、
周りの人たちからも
「手を抜いている」
と思われていたと思います。

経験者としてみなさんにもお伝えしておきたいのですが
貧血って、

・相・当・しんどいです。

私は自分で今振り返ってみても
あんな状態でよくやってたな
と思います。

私は自分自身が身体を壊すという経験をしたことによって逆に
「気持ちでは何ともならないことも世の中にはあるんだな」
ということを学びました。

そして、
私だけじゃなく前述した選手も
自分を責めていました。

今日このメールであなたに一番お伝えしたいのは、

「選手のパフォーマンスが低下するのは
 メンタルの弱さとは限らない」

ということです。

昨日のメールでもお伝えしたように、

きちんと正確に課題を整理できなければ
そのアプローチ方法は間違ってしまいます。

間違ったアプローチは
選手を生かすどころか
選手をつぶすことにもつながりかねません。

思い込みで決めつけてしまうのではなく
きちんと『事実確認』をして
選手一人ひとりの魅力を引き出せるような
指導のアプローチをしてあげてくださいね。

ぜひ役に立ったと思いましたらシェアをお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA